元サッカー日本代表キャプテン宮本恒靖さんが2012年6月に出版した本「宮本式・ワンランク上のサッカー観戦術」を読みました。
サッカー観戦する際に、ここを観ると面白い!通である!ということが書かれています。
第1章 「良い選手」を観る技術
第2章 ピッチを観る技術
第3章 代表チームを観る技術
第4章 セットプレーを観る技術
第5章 Q&A 20本のパス交換
おわりに
という内容です。
第1章の「良い選手」を観る技術では、「ボールを持たない88分間の動きに注目する」から始まっている。試合90分のうち、選手がボールを触っている時間は2分前後と言われているという。その残りの88分「ボールのない動き(オフザボールの動き)」に本当の価値が質が出るとのこと。
香川選手は、ボールを持っていないときにどの位置にいるか?長友選手は、どのタイミングで走りだしているのか?など。
「シュートミスの裏を観る」では、シュートを外した。ではなく、「ミスをさせた相手がいる」ということを忘れてはならない。DFがシュートする相手に体をどのように寄せるかで、コースを絞り込み、GKもコースを読める。
レフェリーとのコミュニケーションについて書かれているが、宮本キャプテンがレフェリーとのかけひきで注目されたのが2004年のアジアカップの準々決勝ヨルダン戦で、PK戦をするゴールをレフェリーにかけあって、逆側のゴールに変えてもらった1件でしょう。結果、PK戦で勝利となり記事で勝利の立役者と書かれました。両方のゴールを観て「とにかく言うだけ言ってみよう」という気持ちでレフェリーに交渉したようです。それは宮本さんの日頃から、レフェリーに「○○さん、よろしくお願いします。」と名前で話したり、レフェリーの顔色をうかがって提案したり、丁寧語を出来る限り使っているという意識がなったからでしょう。読んでいくと、なるほどと思います。
すごいPK戦w
遠藤保仁選手のうまさを知る、というところも面白い。遠藤選手は特にサッカー経験者でしか分からないうまさって多くて、ボールの止め方、蹴る技術は非常にレベルが高い。宮本さんはそれ以外に特に、ポジショニングについて書かれています。
試合中、すべての局面で常にいいポジションにいる味方にパスを出してあげようとしている。そして、そのために、自分がいいポジションでボールを受ける動きを考え抜いてプレーしている。
常に相手が狙っているコースを感じながらプレーしています。だから、パスを出す最後の瞬間まで、判断を待てるのです。
「いま、ここに出したら取られそうだな」
そう判断したときには、出そうとしたコースにパスするのをやめて、近くにいる選手を使って、自分の位置を変えるのです。
これってやれそうでやれないんですよね。自分が苦しい体制になってしまうと、「頼む」とボールを渡してしまいがちです。ここを遠藤選手はギリギリで「やめられる」。この「やめる体制」「やめる技術」が高いレベルに押し上げており、Jリーグでこの「やめられる技術」を持っている選手が少ないとのことです。
以上のように、選手にピックアップして書かれている内容は、他に柳沢、前田遼一、中田ヒデ、中村俊輔、香川、長友など第3章では代表の試合でこの選手のここを観ると面白いことが書かれている。
おわりに宮本さんは、下記のように締めくくっています。
毎週末、家族3世代が手を取りながらスタジアムに向かう日が来ること。
たくさんのグラウンドが作られ、誰もがサッカーを楽しめる日が来ること。
街中がサッカーの話題にあふれる日が来ること。
日本代表がワールドカップで優勝する日が来ること。
そんな日が来ることを信じています。そんな未来を一緒につくりましょう。
僕もそんな日が来ることを信じています。サッカーにたくさんのことを学んだ一人として。