先日、二本松市小浜地区で営業されている(有)ミナト石材の湊和也くんとランチしました。
湊くんは、福島東高校サッカー部の同級生。定期的にランチをして、情報交換をしています。2~3ヵ月に1回のペースですね。
10月末に発行された「日本石材工業新聞」という石材業界紙に掲載されたということで、見せてもらいました。すぐに、iPhoneで撮影。
「先人への感謝を忘れずに」というタイトルで書かれています。
会話の中でも、湊くんから発せられる言葉の中に「先人」をはじめ、「お客様」・「地域」・「感謝」のような言葉が多く出てきます。地域密着で営業されている仕事について、いつも大変勉強になります。
今回、掲載された内容を少しご紹介します。
大掛かりな修復
「大変なのは基礎を解体する作業ですね。古い墓地だと基礎に鉄筋が入っていないこともあり、その場合は崩すのも難しくはないのですが、鉄筋が入っているにもかかわらず、地盤の影響で崩れたようなところは非常に厄介です。更地から基礎を打つことに比べると倍くらい手間がかかることもあります。」
基礎に鉄筋が入っているということを知らなかった私は、全て新鮮なわけで。
リフォーム需要
「古い墓地では耐震施工がなされていないこともあり、ついでの時に地震対策をして欲しいという依頼もあります。耐震施工についての知識と感心がお客様のほうでもかなり高まっていますね。」
ミナト石材店さんでは、「エアーグリップ」という接着剤を併用していて、震災の2年前から導入しているとのこと。
「安達太良山のふもとに9割の墓石が崩壊した墓地があるのですが、墓地の入口に立った時に石捨て場のようになっている風景を見て、これは駄目だなと思ったのですが、エアーグリップを使って施工した墓石は微動だにせず大丈夫でした。」
震災後の墓地の映像は何度かテレビで、墓石が倒れたりしているのを見ました。あの光景を見ることがあったために、全部倒れてしまったんだろうなぁという印象でした。エアーグリップという接着剤を使い、耐震施工ができることがあることは以前湊君から聞いていて、ここまで効果として出て、ハッキリと伝えることができるのは信用度高いですね。
記事の最後は、下記のように書かれている。
『去年は余震も多く放射能に対する心配もあり、精神的なストレスも大きかったようだ。その中で修復の依頼がこれだけ多くあることは、「先人」の努力のお陰だということを改めて感じたという。忙しく仕事をさせていただいていることに「感謝」の気持ちを抱いているようである。』
日本石材工業新聞の記者の方にも、私と同じように、「先人に感謝」という湊くんの思いが伝わっただろうと分かる文章の最後である。
↓湊和也くんのブログ↓