登山家・栗城史多さんが2009年12月に出版した「一歩を超える勇気」を読みました。
栗城さんは単独・無酸素でエベレスト登頂に挑戦している登山家です。
以前に、「NO LIMIT 自分を超える方法」の本も紹介させてもらいました。
もう一冊出しているということで早速購入しました。読書メモを共有します。
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生き抜くこと:それは最期に感謝できる人生を送れるか。
8,000m峰の無酸素登山に挑戦し、たくさんの登山家が亡くなっている。特に、単独・無酸素は・・・。
しかし、そんな世界だからこそ、伝えられるものがあると感じていた。孤高の挑戦をする登山家なら、きっとみんな同じ想いがあると思う。
「生きる力」、それを伝えるためには「リアルタイム」で冒険を共有する必要がった。
そのためには重い機材を山に上げなければならないし、莫大な通信費がかかる。それでもやる必要があった。これが僕の使命なのだ。
できれば、1日に十回、誰かに自分の夢や目標を語ってみよう。十回口にすることによって、漢字の成り立ちどおり、「叶う」になる。でも十一回以上は言ってはいけない。なぜなら「吐く」になってしまうから。
冒険の共有。それが僕の本当の狙いであり、夢である。
生きることは冒険である。
挑戦しても、後悔しても、挑戦しないで後悔しても、必ずリスクがある。
僕は「冒険の共有」をすることによって、誰かの一歩踏み出す勇気になりたいのだ。
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自分が登りたい、という気持ちからどんどんみんなと「リアルタイム」を共有するために挑戦している。という気持ちが変わっていったことを感じることができます。自分の「夢」を共有してくれることで、周りの人から「ありがとう」という言葉が出てくる。
「むりだろう」と言われていたことを成し遂げて、「おめでとう」という言葉ではなく、「ありがとう」とメッセージが多く届いていたことに驚いたという。
「おめでとう」は、自分が成し遂げたいと思ったことを達成したことだが、「ありがとう」は、自分だけじゃなく共有し一緒に冒険を成し遂げた言葉だと感じました。
「ありがとう」と言われるようなことをしなければ、人の心は動かない。と、感じさせる一冊です。
そのためには、「一歩を超える勇気」が必要なのです。
これで、栗城さんの2冊、読了です。