高校生レストラン「まごの店」

「高校生レストランの奇跡」岸川政之著を読みました。

 

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三重県の多気町のお話。著者は、高校生レストラン「まごの店」の仕掛け人です。

2011年にテレビドラマにもなりました。

高校生レストラン

 

お店をやる?となったキッカケから、店を出すにはどこが良いのか、出したいと思った五桂池ふるさと村の方々との議論、建物を立てる時の予算組みからどうやったら予算内におさまるようできるのか?設計は地元高校生のコンペにする、オープンしてからの生徒達への現場の意識などの物語が入っています。

その後は、岸川さんの学生の時から多気町入庁してからの仕事が書かれています。

岸川さんの人にどんどん会いに行く。企画をどんどん立ててどうしたら実行できるのかを、周りの人を巻き込んでやってしまうところは素晴らしい実行力だと思った。「連続百二十三時間の長時間ソフトボール」でギネスに挑戦、面白い発想だなー。途中で台風がやってきたりしたけど、達成しています。逆に夏だったので、晴れていたら暑くて達成できなかったのはないかと思ったようです。あと、青年団がこの企画を4ヵ月かけて若い男女が集まって毎日のようにやっていたので、その間に恋が芽生えて7組みのカップルが結婚したとのこと。『一緒に何かに打ち込むことが、婚活のポイントかもしれない。』と述べています。

農林商工課に配属されてからは、自分で実際にお米を作っています。自分で実際にやってみて、できないことは調べて、どんどん知っている人に聞いていく。このストレートな動きが岸川さんを応援したくなる感情になるのでしょう。米をつくって、いろいろ調べていくうちに「伊勢いも」という特産品を知り、伊勢いも農家に話を聞こうと現場に行き、「勉強させてほしい」と素直に伝えています。農家の人は自分が作っているものを勉強したいと来てくれたのだから、それは嬉しいことでしょう。そして、その興味が加工品のうどんとなり焼酎という商品になっていきました。

最後の章に、「まちおこしのポイントを4つ」、書かれています。

「あるものを探す」、逆に「ないものを探さない」。どんなまちであれ地域にはそれぞれ、いいものがたくさんあり、まずそれを知ること、あるいは信じること。全てはそこから始まる。これは、以前読んだまちおこしの本にも書かれていました。

あとは、「何でも自分たちで考え、自分たちでやること」、「ビジネスを意識して仕掛けをすること」、「「ゼロからイチを作ること」。以上の4つです。

 

岸川さんは大学生の時は、学校行ってなかったり、就職決まっていたのに留年してしまったりと、「なにしてんだよ、この人は」って感じです。でも、それを正直に書いていて、そこから役場に入庁して、チャレンジしていくストーリーブランディングが応援したくなり、また興味が出てきます。

僕の住んでいる市役所には、こんなに熱い、自分からどんどん人に会いにいって、私利私欲で動かない人はいるんだろうか。今のところ、お会いしたことないので、いるのかどうかも分からない。

「僕です!」、「いるから紹介します!」と思った方は、ぜひ教えてください。そして、ぜひお話聞かせてください。チャレンジ一緒にやらせてください!

 

 

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