ロンドンオリンピック前、女子ワールドカップドイツ大会で優勝した後に、佐々木則夫監督が書かれた本を読みました。
メモをいくつかご紹介します。
「教えすぎ」が問題になっている。
今、サッカー会では指導者の「教えすぎ」が問題になっている。自分の蓄えた知識を必死になって選手の頭に詰め込もうとする指導者が後を絶たない。でも、本当の指導者とは、「サッカーのやり方」を教える人ではない。「サッカーをやる」選手を後押しする人なのだ。
サッカーは、指導者から「教えられる」「育てられる」のではなく、自ら工夫して「学ぶ」「育つ」もの。そう考えると、小沼先生(帝京高校監督)は、時代を先取りしていた指導者だとも言える。
佐々木監督が、帝京高校時代の小沼監督の指導方法が今のなでしこのマネジメントの原点になっているのではないだろうか。
僕もサッカーを高校時代していて、福島東高校の原監督には、マネジメントを教えられた。とにかく、練習中に考えさせる指導方法だった。プレイを止めて、選手の意見を聞く、意識を確認するという指導だった。この発言するときに間違っていたらというプレッシャーに負けて、何も発っすることができないこともあったが、意見が言えないときが一番良くないと指導された。今の僕のマネジメント理論の原点にもなっていると思う。