無料ビジネスの時代 吉本佳生・著

「無料ビジネスの時代:消費不況に立ち向かう価格戦略」 吉本佳生・著を読みました。

 

マクドナルドとミスタードーナツ

マクドナルドが無料でコーヒーを提供していて、ミスタードーナツは、コーヒーとカフェオレを2杯以降をおかわり自由。

最初に無料にする、2杯目以降を無料にする。この比較が書かれいます。この本の中での「無料ビジネス」は前者の、マクドナルドの最初の無料を指しています。

無料でコーヒーを飲んで、他はなにも注文せずにいてもいいカフェには、いま、おカネをもっていない人も来ます。店からすると、「おカネが無い人は客じゃない」と考えたくなるかもしれませんが、最近の無料ビジネスではそう考えません。

 いまはおカネがない人に対しても、将来の稼ぎで回収することを狙って売る。たとえば、なにかのサービスを学生には無料で提供しておき、社会人になる前に顧客として囲い込むといった作戦があります。あるいは、その人に消費してもらうことが、他での稼ぎになるくふうをする。新商品を無料で提供し、その評価を周囲の人に伝えてもらうことで、新商品の宣伝をする手法は、昔からよくあります。

 

 

予算よりも時間

『最近のビジネス戦略としては、消費者の予算よりも、まずは消費者の時間を押さえにかかる傾向が強いと考えられます。特に、無料ビジネスや共同購入型クーポンを活用する企業の場合、明らかに先に時間を押さえているといえます。

無料ビジネスは最初になにかを無料にしていますから、消費者が先に使うのはおカネ(予算)ではなく、無料の商品を購入・消費するための時間です。』

マクドナルドも、朝限定にしていますね。ここにも、予算より時間を押さえていることが分かります。朝は日中や夕方に比べてお店が混む時間帯ではない。その時間に無料で提供するものを用意して、プラスで補完商品が売れれば利益が出ますね。コーヒーが無料になれば、2杯目を頼む可能性もあるし、ハッシュドポテトを注文する可能性もあります。まず、お店側も入ってもらいたい時間帯を限定して、お客様にも時間を押さえていると言えます。

 

総合採算型の無料ビジネス

個々の顧客ごとの採算は赤字でもいいから、顧客全体に対する総合的な採算でみて、プラスの利益が狙えればいいというタイプの無料ビジネスです。

スマホの無料ゲームなどが分かりやすいでしょう。無料である程度までゲームが出来て、そのまま無料で終える人もいれば、中にはおカネを出して、プラスαのゲームを進めて行く。このプラスαの部分が「総合的な採算でみる」ということ。個々で考えるのではなく、「総合採算型」で考えるのが無料ビジネスである。

 

まとめ

著者は本の中で、企業はどんどん無料ビジネスを行っていってほしいと言っています。「無料ビジネス」は数ある要素の中に「販売促進」があるとのこと。

読んでいて、では、僕が実行している「無料ビジネス」は何だろうと考えてみると、「ラブフェミ」があります。

福島市の美容室を掲載し、掲載している美容室のブログをチェックしながら、ニュース欄にその情報を僕が読んで、変わりにサイトないで提供しています。このサイト、美容室の掲載料金は無料です。個々の掲載しているお客さまの採算は赤字ですが、収入は0ではありません。黒字であるかというと難しいところですが、「総合的な採算」でみています。

今後、「無料ビジネス」を展開するため、どの「時間」を押さえるか、何ができるか、考えていきたいと思う。

 

みなさんは、「無料ビジネス」されてますか?

 

 

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