会津若松市が中学生以下の子ども全員に図書券配布へ。

昨日25日の福島民報・論説に掲載された。会津若松市が小中学生に図書券配布を6月にも開始するという。対象となるのは、中学生以下の1万7千人。未就学児、小学生、中学生とそれぞれ配布する金額は、2千円、3千円、5千円となっている。
購入できる書店は会津若松市内の書店に限定され、購入できるものは、絵本や小説などに限る。漫画や週刊誌など娯楽性の高い本、辞書や参考書などの学習本、文房具、CDは除かれる。
この論説を読んだときに、さすが会津若松市と感じた。先日、城下町シンポジウムに参加し、江戸時代からの会津人の教育、会津藩校日新館の設立、など会津松平家14代当主の松平保久さんの講演を聞いてきたばかり。書物に接することを増やすことで学力向上を目指す会津の取り組みをとても評価したい。
福島民報の論説で、「一時的な効果は見込めるが、読書意欲をどう持続させるかが課題となる。」と書かれているが、同意だ。そして、読書意欲を持続させるためにどうするかという課題を出したということが一歩先に出ているだろう。
学校司書の増員が必要という課題もあるが、この図書券配布で、保護者はどんな本を購入することで社会に必要とされる人間の学力向上に繋がるのか考えていく必要があるだろう。そして、今回の図書券をキッカケに、継続的に書物を身近に置くという環境を作りあげていってもらいたい。
会津若松市、観光だけでなく、教育にも注目すべき地域である。

2015.5.26 斎藤慎也

 

<参照記事>
【若松の図書券配布】読書環境充実が課題(5月25日) | 県内ニュース | 福島民報

 

本日から「ふくしまデスティネーションキャンペーン」がスタート。デスティネーションキャンペーンって何?

本日4月1日から「ふくしまデスティネーションキャンペーン」がスタートし、6月30日まで開催される。

ではこのデスティネーションキャンペーンってなんだろう。いままで各地で開催されているのは知っていたが、今回福島で開催されるということで調べてみた。

デスティネーションキャンペーンについて、平成23年に開催された青森デスティネーションキャンペーンサイトに分かりやすく掲載されていたので、引用。

 

Destination(目的地・行き先)とCampaign(宣伝)の造語

■JR6社と地域観光関係者や地方自治体等が協力して実施する日本最大規模の観光キャンペーン。
■開催地の決定にあたっては、地元自治体による立候補を受け、JRグループが地域を選定。
■やる気のある地域により発掘され磨き上げられた素材を、DCを契機に商品化及び全国的な集中宣伝を図る。

キャンペーンのご紹介 | 青森デスティネーションキャンペーン公式サイト
http://www.aomoridc.com/dcinfo.html

 

非常に分かりやすい説明。ちなみに今回の福島の公式サイトには掲載されていない内容なので、ぜひ参考にしてもらいたい。

このデスティネーションキャンペーンの歴史は1978年に国鉄と和歌山県が共同で実施された「きらめく紀州路」がはじまり。年に2ヶ所から4ヶ所で開催されてきた(ここ最近は4ヶ所だったが、今年は3ヶ所)。35年近く前から開催されていたのは知らなかった。

本日から福島県内各地でオープニングセレモニーが開催されることになっている。中でも注目しているのは会津若松。さすが福島県を代表する観光地。WEBサイトを見ても力の入り方が他の市町村と違うことが分かる。特別サイトを開設している。
http://gokujo-aizu.com/dc

私が注目したのは、これだけではなく、市が会津若松市民のみなさんへ参加することを伝えていることである。その内容が3月3日に更新された市のWEBサイト下記の記事。

ふくしまデスティネーションキャンペーンに参加しましょう!
http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2014030400011/

 

その中に掲載されているが、デスティネーションキャンペーン期間中に「おもてなし8箇条」というものを作っている。

DC期間はたくさんのイベントなどの催し物が予定されており、全国から多くの方が訪れると予想されます。
訪れた人たちに「また来たい!」と思っていただけるよう、家の周りを掃除したり、地図を広げている人がいたら教えてあげたり、写真を撮っている人を見たら撮ってあげるなど、「おもてなし」の行動をおこし、会津若松をPRしましょう。
歴史的な建物、文化財、街並みなどは、まちのイメージづくりに大きな役割を果たしますが、そこに住んでいる私たち自身も大切な「まちの顔」です。地元の人たちとのちょっとしたふれあいによって、旅の思い出が忘れがたくなるものです。
会津の良さをもっと知ってもらうためにも、少し勇気を出して声をかけてみてください。ちょっとした会話は私たちにも楽しいものとなるはずです。
あなたも「おもてなし」を楽しんでみませんか。

掲載されている内容を引用。その中でも太字のところが非常に大事なところだと思う。「人が人を呼ぶ」という内容が書かれている。

また、下記のPDFに8箇条が掲載されている。
おもてなし8箇条.pdf(286KB)

aidu8

一、(会津弁で)観光客に積極的にあいさつします

会津弁でっていうところがクスッと笑ってしまう。

 

また、以前から「6つのどうぞ」運動を実施しているようだ。
http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2014022500033/

 

以上の内容を読むと市民全員で盛り上げていこう!という意識が会津若松市から発信されていることが分かる。これはさすが会津と思うばかり。福島県内の市町村は同じ県内に参考になる場所がある。ぜひ参考にしてチャレンジしてもらいたい。

 

ふくしまデスティネーションキャンペーンの特別サイトには各地観光地の情報が掲載されているので、確認していただいてぜひ全国からこの機会に福島に訪れて福島人とたくさん話し、景色を見て、美味しいものを食べて、歴史を知ってもらいたい。

私は伊達市にいることがほとんどなので、伊達市、とくに梁川町に訪れる予定のある方はぜひご連絡いただければと思います。ぜひこのブログを読まれた方は梁川町に興味をもっていただけると幸いです。

 

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