なでしこジャパン・ニュージーランド戦を観て気になったところ。

女子ワールドカップ2015カナダ大会を2週間前に控え、ニュージーランドと親善試合をして1−0で勝利した。得点者は澤選手。1年ぶりの代表復帰で先制点を取る。素晴らしい。

試合全体として気なった点が一つ。それは、高いボールが相手ディフェンスラインなどからトップにフィードされたときになでしこのディフェンスラインやボランチあたりが身体をぶつけて競った方が良いと思ったところが多かった。ニュージーランドのボールの受け方が上手かったと言えばそうかもしれないが、少し守備するときに相手との距離が遠かったような気がする。

ワールドカップでもっとレベルの高い相手になったときに、距離が少しでも遠いとしっかりとボールをキープされゴールに向かってトラップし仕掛ける可能性も出てくる。原因はディフェンスラインが少し下がり過ぎていて、中盤との距離が空いてしまったからだろうか。この点が一つ気になった。

次回、5/28のキリンチャレンジカップでのイタリア戦でも注目してみたい。

 

Jリーグのトラッキングシステムが面白い。

こんばんは。
今日、J1浦和レッズ対ガンバ大阪の試合がNHK総合で放送されていたのでテレビ観戦した。
1位2位の直接対決ということで、埼玉スタジアムはたくさんの人が入っていた。なんと5万3千人!日本代表戦なみにお客さんが入った。

両チーム無得点のまま、後半の終盤へ。
後半39分に浦和が左サイドを3人が絡んで、突破し中央にクロス、ズラタンが右足首を使って上手く当ててゴールへ。
この1点が決勝ゴールとなり、浦和が勝利した。

ガンバの宇佐美の7試合連続ゴールが生まれなかったので、残念だったが、前からプレッシャーをかけたり、正確なパスからワンステップでシュートを打つ場面など、レベルの高いプレイを見せていた。

この首位対決はプレイだけでなく、トラッキングシステムという、選手一人一人の走行距離、プレー位置、パス回数、スプリント回数(簡単にいうと速く走った回数)、のデータも随時画面に表示された。
そのデータを解説の山本昌邦さんが、分かりやすく解説してくれる。
ガンバの遠藤は後ろでのプレイがデータから見てよく分かり、これが前に出る回数が増えてくればチャンスが生まれるということだったり、
サイドバックの選手が後ろでプレイしている回数が多かったり、スプリント回数が多い選手の運動量が見えたり、
全体的に見ていると分かっているようで、実は目立たないけど、かなり走っている選手がいることがよくわかる。

このトラッキングシステム。実際にスタジアムに見にいくと確認できないが、テレビで見ていると画面に出てくるので、テレビで見た方が試合データはよく分かるだろうね。
でも、サッカーはライブで見るのが一番。お金を出して観戦するなら、レベルの高い試合を観たいものだ。

三浦知良・中田英寿・前園真聖がフジテレビ「ボクらの時代」で対談。

毎週日曜日の朝7時からフジテレビ(福島では福島テレビ)で放送されている「ボクらの時代」。この番組は3人が対談する形になっていて、先日5日の放送はサッカーの三浦知良・中田英寿・前園真聖の3人だった。

三浦知良さん、カズさんは私がサッカーを始めるキッカケとなった人。小学生のときはカズさんのようになりたいと、FWの右サイドを希望しプレイした。遠くからでも積極的にゴールを狙うカズさんのプレイを真似して、小学生ではなかなか遠い距離だろうと思われる場所からもシュートしていたことを思い出す、そして入らなかったことも思い出す。その後、自分のプレイスタイルの強みは守備とバランスマンと気付き、守備的の中盤、いまで言うボランチに中学生で転向、遠くから狙うという精神は小学生時代に付いたような気がする。当時の自分の部屋には、カズさんのポスターも貼っていたな。

中田英寿さんは、カズさんの次の世代にリーダーとして日本を引っ張っていった人。イタリアセリエAのペルージャへ移籍し、初戦のユベントス戦で2ゴールを奪ったときの興奮は鮮明に覚えている。

前園真聖さんは、小学6年生のときに同級生の兄が福島工業高校のサッカー部で福島県大会で優勝し選手権出場を決めた。その全国大会の初戦が鹿児島実業で前園さんは3年生で出場。レベルの高さに圧倒された。チームメイトには城彰二さんが1年生でスタメン、点数をかなり獲得したのを覚えている。

この対談では終始、リラックスムード。現役時代の試合を何試合観たか数えきれない自分としては、豪華な対談だった。ゾノさんがとても安定しているように感じた。最近は、日曜日10時からフジテレビで放送されている「ワイドナショー」に出演していることもあってか、どんどん観ていて安心できるというか、立場を知っているというか、いじられる場所を知っているので、それに答えるタイミングが面白い。今回の対談でも、フリートークをさばいていたのはゾノさんだった。

対談について、ゾノさんがTwitterで写真とブログをアップしていた。カズさんカッコいい!来週も後半を放送する予定、とても楽しみ。

 

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キリンチャレンジカップ2015 日本対ウズベキスタン戦を観て。

いま前半が終わり、ハーフタイム中に書いている。

前半にコーナーキックからボランチの青山が素晴らしいミドルシュートを決めた。あの距離からのボレーシュートはそんなに見ることがない。思い切り右足を振り抜くシュートではなく、コンパクトにしっかりボールを見てパンチ力のあるシュートはキーパーから逃げるようにカーブしゴール右隅に吸い込まれた。あそこからダイレクトで蹴るという判断は前半の試合内容から見えたような気がする。

ボールを中盤でサイドで時間を貯めるという時間はほとんどなく、ディフェンスラインからどんどんダイレクトツータッチで前線の岡崎や本田に当てていく。岡崎は最初からどんどん相手ディフェンスラインの裏へ抜け出す動きをしていた。とにかく全員がボールを離すのが早い。しかも離すときに蹴る距離が今までの日本代表にはない距離だ。逆にボールを持つ時間が長かったり、パスの距離が短かったりしたら、目立つような感じ。ハリルホジッチ監督の目指すサッカーがとにかく「早い」だ。

後半はメンバーが変わってくるだろう。宇佐美は出場するだろうか。ぜひ観たい。さて、後半が終わったら、また続きを書こう。

 

後半終わったので、引き続き。

ハーフタイムに書いた宇佐美が後半途中から出場し、1ゴールという結果を出した。後半出場して最初のボールタッチで宇佐美らしい独特のリズムのトラップ、ドリブル、クロスとリラックスした流れだった。これはゴールにはならなかったが、このプレイはウズベキスタンにとっては脅威に思っただろう。ゴールにつながったシュートも相手ディフェンダーの間にあえて向かっていくドリブルから振り切って精度の高いシュートでゴールにした。宇佐美にとっては得意な流れだっただろう。

前半にかなり走っていてプレスが前からかかっていたが、後半は少し運動量が落ちたため中盤に少しスペースが空くようになった。ウズベキスタンも個々の能力は高く、プレスのしづらいタイミングのボールの持ち方をしている選手が数人いた。ボランチに水本を入れて、危険なエリアはDFラインと挟んでボールをうばい意識が見受けられた。水本は所属チームで最終ラインなので、大丈夫だろうか?と思ったけど、かなり効いていたと思う。ディフェンス力の高いボランチは今の日本代表にはそれほど多くない。最終ラインとボランチができる選手がいることはかなり強みになるだろう。

たくさん走る、速い、ゴールに向かう姿勢、観ていて楽しいサッカーだった。

 

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キリンチャレンジカップ2015 日本対チュニジア戦を観て

27日にサッカーキリンチャレンジカップ日本対チュニジア戦が行われた。ハリルホジッチ監督就任した初めての試合。まず、スタメンに本田、香川、岡崎がいなかったのに驚き、右サイドのトップに永井が入ったのが試合スタートから、なかなか面白いメンバーじゃないかとハリル監督に期待感をもたせるキックオフだった。

永井の足の早さと得点力は福岡大学時代から注目していたが、なかなか日本代表では右サイドの層が厚く試合に出ることはなかったので今回出場したのがとても楽しみだった。後半、本田と交代するまでなかなかサイドをえぐるようなスピードは見せることがなくて残念だったけど、守備のときの早いプレスと攻守の切替、相手DFをひっぱりスペースを作る動き(足が早いことはチュニジアにも分かっていたのだろう、早めに永井の前のスペースを与えないように動いていたのが分かった。)、あと、自分でスルーして後ろの選手からワンタッチでもらう動きが可能性を感じた。

前半は、永井をはじめ全線が若い選手で4−2−1−3と、ザッケローニ監督のときにはみなかったシステムだったので今までと違ったリズムだった。ボランチでボールをおさめてサイドにちらし溜めをつくるというシーンがほぼなく、サイドに入ったときには前を向いてチャレンジするケースを見る事が出来た。とにかく速いイメージがついた。前線には初スタメンの選手がいたので、身体がかたく緊張している印象があったけど、後半途中から右に本田、トップ下に香川が入ったらリズムがまた変わって、前を向いてボールを持つ時間が増えた。

トップに岡崎、そして、待ってました!左サイドに22歳ガンバ大阪の宇佐美が代表デビューとなった。なぜ今までJリーグで点を取りまくっている宇佐美が選ばれないのだ!と思っていたけど、いよいよデビュー。前の3枚とトップ下の1枚の計4枚が変わって、一気に岡崎と本田が点を取る。さすがである。

あとは、宇佐美がシュートをとにかく打つ事。ボールを持ったらゴールに向かう。シュートは少ないけどヒールで冷静にチャンスをつくったりしていた。そして、香川から絶妙なスルーパスをもらいキーパーと1対1!キーパーの右を冷静にタイミングをはずしてゴロで流したが、残念ながらゴールポストに当たる。あと数センチというところだった。代表初ゴールはおあずけとなった。

攻撃の話が中心になったけど、結果的に2−0と無失点。ディフェンスの中央、吉田と槙野は安定して身体をはってまもった。サイドでの追い込みや、中盤の底でのプッシュもかなりきいていた。山口蛍は目立たないけど、相手に前を向かせないプレスや危ないと思った瞬間になんどもプロックをしていたのが分かった。長谷部もあの守備はかなり助かっただろう。長谷部は守備より中盤のつなぎの役割の方が今回は目立っていたかもしれない。

新しい選手を試すことができたし、2点取ったし、無失点だったし、かなり良かったのではないだろうか。もちろん、プレイしている選手達の中では修正するべき点はいくつも発見できたと思うけど、ハリルホジッチ監督の初陣としてはとても良い内容だったのではないだろうか。

 

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