「宿題に感謝する。」産経新聞ひこばえ倶楽部に掲載された高校生の投稿が素晴らしい。

毎週月曜日、産経新聞朝刊に掲載される「ひこばえ倶楽部」を読むのが楽しみだ。ひこばえ倶楽部とは、25歳以下の社会人や大学生、小・中・高校生からの投稿が掲載されるもの。昨日18日にも5つ掲載され、その中でも「宿題に感謝して成績向上に」のタイトルで書かれた15歳の高校生の投稿が特に素晴らしかった。

中学時代に通っていた予備校の先生が宿題はなぜあるのかを教えてくれて、実行したことにより成績の向上にもつながったという。今は宿題が先生のように思え、高校生になってからも宿題はたくさんでるが、当時の意識の変化により順調にこなせているとのこと。高校生は最後に次のような言葉でしめている。

『宿題の本当の意味を教えてくれた先生と宿題に感謝したいと思います。』

「宿題に感謝する」ということを発する人が私の人生の中にいたか思い出してみると、思い出せず、私の中での宿題も「感謝」という感情は高校生当時無かっただろう。そして、宿題の意味を教えてくれた先生に感謝の意が書かれている。ステキな生徒には、ステキな教育者がいると思った内容だった。

中学生の記事に目が留まる。

新聞には、各紙読者からの投稿を募集している。

今日13日の産経新聞朝刊を読んでいて、25歳以下の社会人や大学生、小・中・高校生からの投稿が掲載されている「ひこばえ倶楽部」内の13歳中学生の投稿にふと目が留まった。

「救急の不適切利用に罰則を」というテーマで書かれた投稿は、「救急車は無料がいいか、有料にすべきか」ということを授業で調べたという内容だった。

タクシー代わりに使うなどの不適切利用が増えていることが問題。しかし、有料にしたら問題が金銭トラブルが起きる可能性を考えている。そして、利用は無料であるべきで、「日本は、大切な命をきっちりと守れるような国であってほしいと思う。」と最後に書かれている。

投稿内には消防庁の救急車利用の数字も調べて書かれていて、素晴らしい内容を書く中学生だなーと思ったのだが、そのあとに中学生達にこのような内容を考えさせているのは誰なのか?そして、そんな社会になっていることに残念な気持ちになった。

ダメなものはダメと判断できない、ダメとしっかり伝えることができない。

そんな社会がいまある。

「ならぬことはならぬものです。」

 

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斎藤慎也
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