会津みしらず柿は皇室献上柿として有名。会津に拠点を持ってからファーマーズマーケットで献上柿と同じ土地から生産されたという柿を食べたがとても美味しかった。
この会津みしらず柿だがルーツは二本松市小浜（おばま）にある。小浜の西念寺（さいねんじ）には原種の柿の木が現在も柿を実らせる。
歴史は戦国時代まで遡る。当時、現在の二本松市小浜を支配していたのは大内氏。小浜の西念寺の住職・夕安上人（せきあんじょうにん）を中国に派遣し、その住職が中国から持ち帰ったものの中に柿があったという。
１５８５年に大内定綱（おおうち さだつな）は伊達政宗に攻められ小浜城を出て、会津の芦名氏を頼り会津に移ることになる。その際に西念寺の柿も持ち込まれたとされている。
先月１１月にはこの歴史の繋がりから、西念寺で「里帰り」の催しが行われた。会津のみしらず柿を西念寺にある原種のすぐとなりに植樹された。催しには会津若松市の室井市長ら会津若松市の関係者、二本松市の新野市長らも出席。
「里帰り」で植樹された柿の木はこれから隣にある世代を超えた木を見ながら成長していくことだろう。土地も気候も違う二本松で柿を実らせるように成長していくことができるのか。二本松市小浜の方々は見守っていくことになるだろう。私も実際に見てきたことと、歴史をしっている人間として成長を見ていきたい。
二本松市小浜は二本松市街地からは車で東に約２０分弱ほどの場所。福島交通のバスも運行している。「岩代支所」バス停で降りると歩いてすぐの場所にある。ぜひ足を伸ばして訪れてみてほしい場所だ。
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斎藤慎也
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